ナースのスキルアップ術

ナースが専門用語や略語を使用する際に起こりがちなトラブル

起こりがちなトラブル

起こりがちなトラブル

病院に勤務したての頃は専門用語や略語を理解できず、ただなんとなく聞いているしかない状況もあったかと思います。慣れてきたり、理解できるようになると、徐々に専門性を高められるなどの良い面がありますが、逆に専門用語や略語を使うことにより生じるトラブルもあります。

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コミュニケーションが取れない

専門用語や略語はその領域に精通していなければ意味が理解できないことは、看護学生や新人時代の頃に痛感している人が多いと思います。そのため、理解できるようになるまでは、上手くコミュニケーションが取れない状態が続きます。患者さんの情報を収集するためにカルテを読んでも理解できない、先輩から言われたことがわからないなど、最低限必要な情報すら満足に得られない、ということになってしまいます。
先輩に聞いても新しい専門用語が出てきて、今度はその専門用語を理解するために四苦八苦していると仕事になりません。わからない用語がでてくるとその都度メモ帳に記録したり、略語辞典などで調べたりなど、このような状態では円滑なコミュニケーションは難しくなってしまいます。

コミュニケーションが取れない

患者さんに使用してしまう

専門用語や略語を使うことは、理解できるナース同士ではとても役に立ちますが、このような言葉を知らない患者さんに使用してしまうと誤解を生んでしまう恐れがあります。例えば「禁食」という表現をするとナース間では「食べてはいけない」と理解することができます。しかし患者さんからすると、食事ではないものであれば胃に入れても良いと捉えてしまったり、逆に水も飲んではいけないと誤解してしまう可能性があります。

患者さんに使用してしまう

トラブルを回避するために

このようなトラブルを回避するためには、まず正しい専門用語を使うことを意識しなければなりません。間違った使い方をしてしまっていると、それが新人のナースにも間違えた使い方で伝わってしまい、他のナースとのコミュニケーションの障害となってしまうこともあります。
専門用語や略語は普段使用しているため、患者さんの前などでついこれらを使って説明をしてしまうこともあります。患者さんには誰でも理解できる言葉を使うことを心がけましょう。例えば、先述の「禁食」であれば「指定の時間まではものを食べず、飲み物だけ取ってください」などの表現にすると良いでしょう。自分では誰でも理解できると思っている用語でも、実は誤解を生むような表現であったり、伝わらない言葉であるというケースは珍しくありません。

トラブルを回避するために

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